Written by Ryosuke
やめない道の木の芽を踏み 一歩
手は 動き続けて
動かされておらず
この間
かと言って
動くわけでも
なく晴天の空は今日も
曇り空曇り空 曇りのち曇りのち
曇りを砕いたような雪
指をまた覚醒させる暖かい光と細い煙は
空の一点にいつも集まる
祈 って も
降り 続 く
怒涛では
なく しんしんと
さながら
雲を食むような
日々 味わいはなく 感触はあり
悴む手 は
悴む 手は
悲鳴をあげず
なんで?
悲鳴を あげず
ため息はまた雲に
それを見た人はいつものんきだ
それで いいんだけどさ
生み出す人は また食む人
雲を食むのは 生きること
だ 連綿と続く連鎖を裏返せば
熱に雪
いつの日も
影に花
柔い雪には
縁がある
触れれば
それは
溶けるのに
──溶けるのに 透明に
痛みを
刻
む
どうってことない
リフレインが
今日も
勝手に歩む
既視感のあるリフレイン
巻き込む
意図はいつも白く溶けて
またここで笑ってしまう
役に立たない意図といて
リフレイン
(「いいお酒だねえ。」)
(「ホントだねえ。」)
そうでしょう?
うん そうでしょう
刻まれていく 刻んでく
両手で
一歩に蔓がまとわりつく
白さ 雪の結晶
視線に溶ける冬夜の燈火
夏 田園であなたを待つ
──なァ あんまり怖い顔すんなよォ
柔い雪には 縁がある