SAKE×KAWAII〜“可愛い”が広げるSAKEの世界〜

Written by Michu

「日本酒を可愛く.*」

SAKEにおしゃれで可愛い世界観を創りたいーーそんな想いから、わたしは1年前から「日本酒を可愛く.*」というコンセプトのもと、オンラインやイベントなどで活動しています。

なぜ、「日本酒を可愛く」=“SAKE×KAWAII”にたどりついたのか。理由は、主にふたつあります。

わたしが“SAKE×KAWAII”を始めた理由

①SAKEに対するイメージを変えたい

みなさんは、SAKEにどんなイメージを持っていますか?

日本の一部の人のあいだでは、いまだに「SAKE=おじさんが飲むもの」というイメージがつきまとっています。
わたしも周囲の友達に「SAKEが好き」というと、「おじさんっぽい」「お酒が強いんだ」「酒豪だね」と言われてしまうことが多く、ずっと悲しいなぁという気持ちがありました。

可愛いお酒と言えば、カシスオレンジやカルーアミルク。おしゃれなお酒と言えばワイン。
特に20代前半のころは、周りになんとなくそんな雰囲気があって、ばかみたいだけど、「なんでわたしはSAKEが好きなんだろう?」と本気で悩んだことも。

わたしはSAKEは好きだけど、毎日浴びるように飲むわけではありません。
ただ、ふわっと広がるSAKEの味わいが好きで、お店でのんびり考えごとをしながらおいしい料理とSAKEを合わせる時間が大好きで、SAKEを飲むととても幸せになれる。
こんなにおいしいのになんで悪いイメージがあるのだろう……?

また、SAKEを飲まない人と会話をしていると「飲みにくそう・敷居が高い・アルコール感が強そう」というイメージから、選択肢にすら入らないのだということもわかってきました。

こんなにおいしいのに、もったいない!

SAKEにも、カクテルやワインのように、もっとおしゃれで可愛いイメージがあれば、自分のような若い女性も「SAKEが好き」と公言しやすくなるはず。
そうやって、おしゃれに可愛くSAKEを楽しむ人が増えていけば、先ほどあげたようなイメージもなくなっていくのではないかと思っています。

②SNSにおしゃれな投稿をして、見た目から魅力を伝えたい

わたしはひとり旅やカフェに行くことが大好きなのですが、旅先で撮る写真はどれも、おしゃれで可愛いんです。
撮った写真を自分の好きな世界観に統一して、お気に入りの写真をInstagramに投稿しているのですが、あるとき、重大なことに気がつきました。

SAKEの写真は、どうしても映えない!
どう加工しても、わたしの理想の世界観になってくれないんです。

もちろん今では可愛いデザインのSAKEも、おしゃれな飲食店も知っているのですが、当時は全然知らなくて、「SAKEって全然おしゃれじゃないんだな」と感じてしまいました。

わたしがそう感じたように、一般的にも「SAKE=おしゃれ・可愛い」というイメージで見ている人は少ない。
見ているだけでもわくわくしたり、ときめくことって、自分自身がSAKEをさらに楽しむためにも、見た人に興味を持ってもらうためにも、とても大事な要素だと思います。

例えばSNSで可愛いカフェの写真を見つけたら、初めて見た人も「可愛いから行ってみよう」「おしゃれなスイーツ食べてみたい!」と、興味が湧くけれど、SAKEのラベルは、漢字で書かれたものがほとんどで、よく分からない謎の用語が並んでいる。
「おいしそう!」「おしゃれ!」「飲んでみたい!」よりも、「渋い」「難しい」「よくわからない」……そんな言葉が頭に浮かんでしまうのではないでしょうか。

自分がおしゃれに可愛くSAKEを楽しんで、それを投稿をし続けていれば、「SAKEってこんなに可愛いんだ!」と、わたしの投稿をきっかけにSAKEに興味を持ってもらえるかもしれない。そうなればうれしいな、と思っています。

SAKEを可愛く楽しむとは?

では、“SAKE×KAWAII”にはどんな方法があるのでしょうか。
わたしが考える5つのキーワードをご紹介します。


1. 甘いSAKEで可愛く
わたしの中で「甘い=可愛い」イメージがあります。
SAKEというと「辛口!」みたいな印象があるかもしれませんが、今はスイーツやフルーツのような甘みのある商品もたくさん存在します。

わたし自身、甘いSAKEに出会ってから、さらにSAKEが好きになっていきました。
甘いお酒は、「SAKEは飲まない」「カクテルが好き」というような人々に対して、よい意味でSAKEのイメージを変えてくれると思います。


2. ワイングラスで可愛く
SAKEを飲む道具といえば、徳利とおちょこ。ところが、最近はワイングラスで飲むスタイルも増えてきています。
ワイングラスに変えるだけで、おしゃれで可愛らしいパーティー感が生まれます。
見た目だけではなく、香りが広がる効果もあるそうです!


3. 空間を可愛く
ナチュラルテイストでカフェのような雰囲気の、おしゃれな場所でパーティー風に。
海の見えるビーチや、緑があふれる公園でピクニック風に。
そこにいるだけでもわくわくするような、そして思わず写真を撮りたくなるような空間の中でSAKEを楽しむ。
おしゃれな雰囲気や、楽しげな気分は、SAKEを普段よりも一層おいしく味わわせてくれます。


4. 料理を可愛く
伝統的な和食や珍味、乾物などのおつまみと合わせるイメージが強いSAKE。
ところが、最近はSAKEといってもフルーティなものや酸味の強いものなど幅広い味わいがあるため、意外と洋食やスイーツとも相性がぴったりなんです。
テーブルいっぱいにパーティーフードやスイーツを並べて、ワイングラスにSAKEを注ぐだけで、SAKEにまとわりつくちょっと渋いイメージはガラリと変わります。

わたしが開催している「可愛い日本酒パーティー」は、おしゃれな空間でパーティーフードと一緒にSAKEを可愛く楽しめるイベントです。次は、少し前にオーストラリアで流行ったグレージングテーブルを取り入れたSAKEのランチパーティーができたらいいなと思っています。


5. 楽しみ方を可愛く
わたしはSAKEを飲むことは好きですが、酔うことがあまり好きではありません。
29歳になったわたしは、酔うことよりも味わうことを大切に楽しみたい。酔っぱらって人に迷惑をかけることは絶対にしない。
そして難しい知識の話は置いておいて、一緒にいる人と「おいしい・好き・幸せ」を共有してゆるふわに楽しみたい……。
可愛いけれど、空間を大切に、かっこよく。そんな「大人可愛く楽しむこと」を忘れないように心がけています。


ちょっとした工夫で、SAKEはおしゃれに可愛く楽しむことができる。そして、今よりもっと愛されるお酒になると信じています。
今後は、SAKEに「可愛い」という新しい世界観を創るため、可愛いイベントを定期的に開催していく予定です。また、TwitterInstagramなどのSNSで、SAKEとスイーツのペアリングにも挑戦していきたいと思います。興味がある方は、ぜひフォローしてみてください!